北海道で問題視されたスパイクタイヤ
過去には冬期間に自動車に履かせるタイヤはスパイクタイヤが主流とされてきた背景胃があり、金属製ピンを冬用タイヤに埋め込んで雪道でも走行可能とすることが行われてきました。
スパイクタイヤは多くのドライバーに冬道走行の安全確保に役立ってきた背景がありますが、アスファルトまで削ってしまい粉塵の被害が問題視されるようになり、平成初期にはスパイクタイヤは基本的に禁止されています。
そこでメーカー側はスタッドレスタイヤを開発が進みました。
スタッドレスタイヤの普及で増えた4WD車
スタッドレスタイヤはアイスバーンでも問題なく走行できるタイヤが開発されていますが、交差点付近ではタイヤによって磨かれた雪が氷になり、発進に苦労したりすることが頻発しています。
この問題によって北海道での4WD車への人気が高まっており、80%以上の自動車が4WD車という統計も確認できます。
4WD車の場合では交差点で赤信号で停まっていても、青信号になるとスムーズに走り出すことが可能になるので、路面を気にせずに走行できるメリットが人気の理由です。
寒冷地仕様が重要となる北海道の事情
北海道でマイカーを持つには寒冷地仕様にすることは必須になります。
温暖な地域にお住いの方は聞いたことが無いということが目立ちますが、自動車メーカーの殆どで本州から西側へと販売する自動車は寒冷地仕様ではありません。北海道の場合は新車購入では寒冷地仕様になるので同一車種でも少しの価格が高くなる傾向にあります。
主にバッテリーの容量を大きくする方法や、ドアの内張りの中に入れる断熱材の違いがあったり、ヒーターとワイパーの能力も高めている車種もあります。
北海道故の自動車の劣化問題
冬期間になる10月の下旬にはスタッドレスタイヤへの交換作業は必須になります。
同時に冬用ワイパーに変えることや、不凍液をウォッシャー液に使うことは勿論ですが、北海道の冬の季節には国道や主要道路には除雪車が深夜に入った後に、塩化カルシウムを道路に撒く作業も行われています。
この方法で走行量の多い道路では凍結せずに雪を解かすことが可能になりますが、この塩化カルシウムは金属を腐食させてしまう作用があるので、ガソリンスタンドによっては門型の自動洗車機のオプションとして車体の下側の洗浄を行える機能を持たせた洗車機も人気です。
管理人より
専門的な知識をお持ちのようで、北海道の自動車タイヤについて詳しい話が伝わりました。
すごく安い中古車があったと思ったら、寒冷地仕様じゃなかったなんてこと、ザラにあります。
タイヤ交換で内側に錆がこびりつくのも、毎度です。
ためになる記事でした！
