新ひだか町の総合ガイド|二十間道路の桜と競走馬の里へ札幌からの行き方
北海道の新ひだか町は、日高地方のほぼ中央に位置し、海沿いの国道235号でアクセスする町です。静内地区と三石地区のふたつの地域からなり、春には約7キロメートルにわたる二十間道路桜並木が町を彩り、一年を通してはサラブレッドが草を食む牧場の風景が広がります。みついし昆布に代表される海の幸も豊かで、桜と馬と海の幸という三つの顔を持つことが、新ひだか町の大きな魅力だと感じています。
運営者の「とかいかん」は北海道に暮らす立場から、観光情報サイトや公式機関の発表をもとに、新ひだか町への行き方と楽しみ方を一本の案内に整理しました。札幌を拠点に足をのばす旅程を想定し、移動手段の選び方、町内の回り方、特産やグルメ、桜の名所までを順番にまとめています。ここで紹介する所要時間や料金の目安は変わることがあるため、出発前には公式の最新情報をあわせて確認してください。
この案内では、まず新ひだか町への移動とアクセスを整理し、続いて町の成り立ちと回り方、最後に桜や競走馬、海の幸といった見どころと味覚へと話を進めます。読み終えるころには、自分の旅程に新ひだか町をどう組み込むかの見取り図が描けるはずです。それでは、北海道在住の目線で新ひだか町の楽しみ方を見ていきましょう。
- 札幌から静内へは高速ペガサス号で約3時間47分が目安で、車なら約2時間です。
- 新ひだか町は2006年に静内町と三石町が合併して生まれた、日高振興局の所在地です。
- 春の二十間道路桜並木は約7キロメートルに桜が連なる、さくら名所100選の景勝地です。
- サラブレッドの一大産地で、牧場見学や乗馬を楽しめる施設があります。
- みついし昆布やみついし牛、ミニトマトなど、海と大地の特産が豊富です。
新ひだか町への行き方と町内の移動
新ひだか町の旅をスムーズにする第一歩は、札幌からの移動手段を旅程に合わせて選ぶことです。新ひだか町は札幌から海沿いに南東へ進んだ日高地方にあり、高速バスでも車でも向かえる立地です。ここでは高速バスと車のそれぞれの特徴を整理し、そのうえで町の中心である静内地区に着いてからの回り方を見ていきます。移動の組み立てが決まると、滞在時間の使い方も一気に具体的になります。
高速バス(高速ペガサス号)で札幌から約3時間47分
公共交通で向かう場合の中心となるのが、道南バスが運行する高速ペガサス号です。札幌駅前から静内まで高速バスで約3時間47分が目安で、運賃は片道3000円ほどとなっています。札幌と静内・浦河方面を結ぶ路線で、日中を中心に一日数便が運行されています。鉄道だった日高本線の鵡川から様似までの区間が廃止された経緯もあり、現在は新ひだか町への公共交通の主役がこの高速バスになっています。座って移動できるため、運転を気にせず景色を眺めたい方には心強い選択肢です。
運賃や正確な発車時刻、運行本数は時期によって変わることがあるため、出発前に道南バスの公式案内で確認してください。所要時間が長めの移動になるので、戻りの便には少し余裕を持たせておくと安心です。桜の見ごろにあたる春には、二十間道路桜並木へ向かう臨時の直行バスやツアーが運行されることもあり、混雑する時期は事前の予約が役立ちます。札幌を朝に出発して日中に町を巡り、夕方に戻るような日帰りの組み立ても、便を選べば現実的です。
高速バスを軸にする旅では、町に着いてからの足をどうするかを先に考えておくと動きやすくなります。静内のバスターミナル周辺は徒歩でも回れますが、二十間道路桜並木や郊外の牧場は中心部から離れているため、路線バスやタクシー、あるいは現地でのレンタカーを組み合わせる前提で計画すると無理がありません。大きな荷物がある場合は、宿泊先に預けてから身軽に動くと町歩きが快適になります。
車なら札幌から約2時間・日高自動車道を活用
家族連れや荷物が多い旅、あるいは牧場や桜並木を効率よく回りたい場合は、車での移動が便利です。札幌市中心部から静内までは日高自動車道などを経由して約2時間が目安で、日高厚賀インターチェンジで下りてから国道235号を東へ進むのが分かりやすいルートです。海沿いを走る区間が多く、太平洋を眺めながらのドライブそのものが旅の楽しみになります。2026年2月には日高自動車道の日高厚賀インターチェンジから新冠インターチェンジまでの区間が開通し、苫小牧方面からのアクセスが以前より短縮されています。
新千歳空港から向かう場合も、日高自動車道を使って静内方面を目指せます。空港でレンタカーを借りて、そのまま日高路をドライブする旅程は、北海道の広さと海岸線の景観を体感できる組み立てです。冬季は路面の凍結や積雪に十分注意し、時間に余裕を持った計画にしてください。郊外の牧場や桜並木へ向かう道は、駐車場の場所を事前に調べておくと当日に慌てずに済みます。
車の利点は、新ひだか町を起点に日高地方を周遊しやすいことにあります。国道235号を西へ進めば新冠や苫小牧方面、東へ進めば浦河や様似、襟裳岬方面へと続いており、海岸線をたどる長いドライブが組み立てられます。点在する牧場や直売所、温泉施設をつないで回るには、自分たちのペースで動ける車が向いています。一方で、静内の中心市街地を歩いて楽しみたいときは、駐車場に車を置いて散策する時間と割り切るのが快適に過ごすコツです。
静内地区と三石地区という町の構成
新ひだか町を理解するうえで知っておきたいのが、町がふたつの地区からなることです。新ひだか町は2006年に静内町と三石町が合併して生まれた町で、役場の本庁が置かれる静内地区が町の中心、東隣の三石地区が昆布や温泉で知られる地域という構成になっています。日高振興局の所在地でもあり、日高地方の行政や商業の拠点としての役割も担っています。
旅の目的によって、どちらの地区を中心に動くかが変わります。桜並木や競走馬の牧場、商店や飲食店が集まる静内地区は観光の起点になりやすく、三石地区はみついし昆布の産地や温泉でのんびり過ごすのに向いています。静内と三石は国道235号で結ばれ、車なら無理なく行き来できる距離です。両地区をあわせて巡ると、新ひだか町の海と大地の両方の表情を味わえます。
新ひだか町の基本データとアクセスの目安
ここで、新ひだか町の基本的なデータと札幌からのアクセスの目安を表にまとめておきます。数値はいずれも目安であり、最新の正確な情報は公式の発表を確認してください。
| 項目 | 内容(目安) |
|---|---|
| 所在地 | 北海道 日高振興局管内 新ひだか町 |
| 人口 | 約1万9559人(2026年4月時点) |
| 面積 | 約1147.55平方キロメートル |
| 役場(本庁) | 新ひだか町静内御幸町 |
| 高速バス(札幌から) | 高速ペガサス号で静内まで約3時間47分 |
| 車(札幌から) | 日高自動車道 経由で約2時間 |
| 町の成り立ち | 2006年に静内町と三石町が合併 |
新ひだか町の桜・競走馬と特産の楽しみ方
移動の段取りが見えてきたら、いよいよ新ひだか町で何を楽しむかです。新ひだか町は、春の桜並木、サラブレッドが暮らす牧場の風景、そして海と大地が育む特産という三つの軸で語ることができます。桜の名所と競走馬の里、海の幸がひとつの町に揃っているのが、新ひだか町ならではの厚みです。ここでは見どころと味覚を順に紹介します。
二十間道路桜並木としずない桜まつり
新ひだか町を代表する景観といえば、やはり静内の二十間道路桜並木です。直線約7キロメートルにわたってエゾヤマザクラなどおよそ2000本の桜が連なり、道幅が二十間(約36メートル)あることから二十間道路と呼ばれてきました。さくら名所100選や日本の道百選、北海道遺産にも選ばれており、見ごろの時期には全国から多くの花見客が訪れる、北海道有数の桜の名所です。かつて宮内省の御料牧場へ向かう行啓道路として整備された歴史を持つことも、この並木の風格を支えています。
桜の開花はおおむね4月下旬から5月上旬で、この時期に合わせてしずない桜まつりが催されます。淡い桜の帯が緑の牧草地と空の青に映える光景は、本州の桜とはまた違う北海道らしい春の風景です。見ごろの期間は道路や駐車場が混み合うため、時間に余裕を持って訪れるか、公共交通や臨時バスを活用すると安心です。桜の時期以外も、並木道は散策やドライブの気持ちのよいルートとして親しまれています。
桜並木のそばには、皇族の宿泊所として建てられた歴史ある建物の龍雲閣があり、桜まつりの期間に合わせて公開されることがあります。並木と歴史的な建物をあわせて巡ると、二十間道路がたどってきた歩みをより深く感じられます。北海道そのものをもっと知りたくなったら、北海道を知ろうの記事一覧ものぞいてみてください。
サラブレッドの里と牧場の楽しみ方
新ひだか町を含む日高地方は、国内の競走馬の多くを生産するサラブレッドの一大産地です。町を走ると、放牧地で草を食む馬や、子馬が母馬に寄り添う牧場の風景があちこちで目に入ります。競馬ファンにとっては、名馬を生み育てた土地そのものが見どころだといえます。馬とともにある暮らしの風景が日常的に広がっているのが、この町の大きな個性です。
牧場は生産の現場であり、見学には決まりがあります。競走馬のふるさと日高案内所では、見学を受け入れている牧場の情報や名馬に会える施設を案内してくれるため、訪ねる前に立ち寄ると安心です。引退した名馬に会える牧場や、初心者でも体験できる乗馬施設もあり、馬とふれあう時間を旅に組み込めます。牧場を訪れる際は、案内所や各牧場の指示を守り、馬や働く人への配慮を忘れないことが大切です。
みついし昆布と海の幸・大地の恵み
新ひだか町は、海の幸でも知られています。三石地区で採れるみついし昆布は、日高昆布として全国に流通する良質な昆布で、だしの効いた料理や昆布加工品として親しまれています。海岸で天日干しされる昆布の風景は、三石の夏の風物詩です。昆布をはじめとする海産物は、土産物や家庭用としても人気があり、旅の楽しみのひとつになります。
みついし昆布は日高昆布の名で広く流通しており、煮物やおでん、だしを取る用途に向く柔らかさが持ち味とされています。地元では昆布を使った加工品も数多く作られ、削り昆布や佃煮、ふりかけのような形でも楽しめます。だしの文化に関心がある方にとって、産地で昆布を選ぶ時間は旅の見どころのひとつになります。
大地の恵みも豊かで、ブランド黒毛和牛のみついし牛や、ミニトマトの太陽の瞳といった特産が知られています。馬産地らしいユニークな名前のブランド米も生産され、明治期創業の菓子店が手がける三石羊羹のような銘菓も受け継がれています。海の昆布と大地の肉や野菜、銘菓が揃うことで、食の面でも飽きのこない町になっています。気になった特産は、現地で味わうだけでなくお取り寄せで自宅に届ける楽しみ方もあり、北海道の品物に関心があれば北海道の商品・お取り寄せの記事も参考になります。
温泉や周辺とあわせた季節の過ごし方
町歩きや牧場巡りの締めくくりには、温泉でゆっくり過ごす時間もおすすめです。新ひだか町には三石地区や静内地区に日帰りでも利用できる温泉施設があり、海を眺めながら湯につかれる場所もあります。長い移動やドライブで疲れた体を癒やすのに向いており、旅の緩急をつけるのに役立ちます。営業時間や設備は施設ごとに異なるため、訪れる前に確認してください。
季節ごとの楽しみ方も覚えておくと旅の幅が広がります。春は桜並木、夏は昆布漁や緑の牧草地、秋は澄んだ空気の中での牧場風景、冬は雪をまとった日高の山並みと、四季それぞれに表情が変わります。新ひだか町は単独でも見どころの多い町ですが、国道235号でつながる浦河や様似、新冠などの近隣とあわせて巡ると、日高路の旅としていっそう充実します。
新ひだか町を旅程に組み込むためのまとめ
ここまで、新ひだか町への行き方と町の構成、そして桜や競走馬、海の幸といった見どころと味覚を順に見てきました。桜の名所と競走馬の里、豊かな特産がひとつに揃った新ひだか町は、日高路の旅の中心に据えやすい目的地です。高速バスでの訪問、車での周遊、温泉での滞在と、旅の形に応じて自由に設計できるのが、この町の懐の深さだと感じています。
最後に要点を振り返ると、移動は高速ペガサス号か車を旅程に合わせて選ぶこと、町は静内地区と三石地区にまたがることを押さえること、そして二十間道路の桜・競走馬の牧場・みついし昆布や特産という新ひだか町の魅力を時間配分の中心に置くこと、この三点を押さえると計画が立てやすくなります。所要時間や運行、開花や営業の情報は変わることがあるため、出発前に公式の発表を確認してから出かけてください。

