北海道の富良野と聞くと、一面のラベンダー畑や、どこまでものどかな田園風景を思い浮かべる方が多いはずです。その「富良野はのんびりした花のまち」というイメージは、半分は正しいといえます。夏の丘が紫に染まる景色は、まぎれもなくこの土地の宝物です。

ところが、その同じ富良野が、日本でも指折りの高級メロンの一大産地だということは、意外と知られていません。富良野メロンは百貨店の贈答用として1玉数千円、良いものなら1万円近い値がつく、いわば果物の宝石です。

そんな高級品を、産地の富良野では半玉500円ほどのカットや、時間内で食べ放題という形で、驚くほど気軽に味わえます。この記事では、私が富良野メロンを食べれるところを直売所から食べ放題まで整理し、旬や行き方、そして「なぜここまで甘いのか」の種明かしまでご案内します。

  • 富良野メロンを食べれる直売所とカフェの具体的なお店
  • 富良野メロンの食べ放題ができる場所と料金の目安
  • 食べれる時期(旬)と、お店までのアクセス
  • 富良野メロンがこれほど甘くなる理由の種明かし

贈り物としてしか知らなかった方も、産地でその場で頬張る一切れの価値を、きっと見直していただけるはずです。

富良野メロンを食べれるところ|直売所とカフェ

まずは、切ったメロンをその場で食べられる直売所とカフェを紹介します。どこも畑のすぐそばで、収穫したてを味わえるのが産地ならではの強みです。お店ごとの特徴と、値段の目安、そして行き方までを順番に見ていきましょう。

富良野メロンを食べれる主なスポットの一覧図

とみたメロンハウスで味わう富良野メロン

富良野メロンを食べれるところとして、まず名前が挙がるのがとみたメロンハウスです。中富良野町にある、メロンのテーマパークとも呼ばれる直売施設で、プロが選んだ食べ頃のメロンをその場でカットして味わえます。産地の目利きが選んだ一玉を切りたてで食べられるのが、ここ最大の魅力です。

おすすめできる理由は、単品のカットメロンだけでなく、メロンを使ったスイーツの種類が豊富だからです。メロンソフトやメロンドリンクに加え、メロンパンやメロンバウム、看板商品のメロンオムレットなど、メロンをいろいろな形で食べ比べられます。甘い果肉が少し苦手な方でも、スイーツなら楽しめるという楽しみ方ができます。

施設には多くのテーブル席が用意され、団体でもゆったり過ごせます。目の前は無料の町営駐車場で、裏手の駐車場と合わせておよそ200台分が確保されているため、車での立ち寄りもしやすい場所です。品ぞろえと食べ比べのしやすさを重視するなら、最初の一軒としてとみたメロンハウスを選んでおけば間違いがありません。詳しい商品や営業状況はとみたメロンハウスの公式店舗案内で確認できます。

産地の直売施設ならではの安心感も、ここを最初に選びたい理由です。市場へ出す前の目利きが食べ頃を見極めて並べているため、切ったその場で口に運んでも、当たり外れの心配がほとんどありません。旅先で「せっかく買ったのにいまひとつだった」という失敗をしたくない方にとって、この選んでもらえるという安心は、値段以上の価値を持ちます。まずは一軒目にとみたメロンハウスを選び、富良野メロンの基準となる味を舌に覚えさせておくと、そのあとに回るお店との違いも比べやすくなります。

ポプラファームの「サンタのヒゲ」を食べれるところ

甘いメロンとソフトクリームを一緒に頬張りたいなら、ポプラファーム中富良野本店がよく合います。ここの名物は「サンタのヒゲ」と呼ばれるスイーツで、半玉の赤肉メロンの上に、白いソフトクリームがたっぷり乗った豪快な一品です。真っ白なソフトが白いヒゲに見えることから、この愛称がつきました。

人気の理由は、メロンとソフトクリームの相性の良さと、その食べごたえにあります。冷たいソフトのミルク感と、みずみずしい赤肉メロンの甘みが口の中で溶け合い、ひと皿で満足感があります。サイズは半玉と4分の1玉から選べるため、しっかり食べたい方も、少しだけ味見したい方も対応できます。

店内にはペット同伴で入れるスペースもあり、旅の道連れと一緒に休憩できるのもうれしい点です。「甘いものとメロンを同時に楽しみたい」という欲張りな願いに、これほど素直に応えてくれるお店はそう多くありません。写真映えもするので、旅の思い出づくりにもぴったりの富良野メロンを食べれるところです。ボリュームがあるので、シェアして食べるのもおすすめです。

甘いメロンと冷たいソフトクリームという組み合わせは、暑い夏の富良野を歩いたあとの体に、とりわけよくしみます。花畑めぐりで火照った体を、ひんやりした一皿で休ませる。そんな使い方ができるのも、観光エリアの中にあるお店ならではの強みです。ボリュームがあるので、一人で無理をせず、二人で分け合って食べるのもおすすめです。写真を撮るなら、ソフトクリームが溶けてしまう前に手早く済ませましょう。見た目のインパクトも大きいので、旅の記録としても絵になる一皿になります。

ふくだめろんなら半玉500円ほどで気軽に

「まずは安く一切れ試したい」という方に心強いのが、富良野市にあるふくだめろんです。ここは半玉のメロンをおよそ500円で食べられる、富良野市でも最安クラスの直売店として知られています。高級品というイメージのある富良野メロンを、ワンコインに近い感覚で味わえるのは大きな驚きです。

その場で食べるメロンの値段の目安図

安さの理由は、自家農園で育てたメロンを、余計な流通を通さず畑のそばで直接売っているからです。贈答用として箱詰めや配送にかかる手間がない分、その場で食べる一切れは手頃な価格に収まります。サイズは半玉か4分の1玉から選べるので、食べ歩きの合間に少しだけ、という使い方にも向いています。

「本場のメロンは高くて手が出ない」と身構えていた方ほど、この価格には拍子抜けするはずです。もちろん安いから味が落ちるということはなく、富良野の畑で完熟したメロンの甘さはしっかり感じられます。とにかく気軽に、たくさんの人と分け合って食べたいなら、ふくだめろんは有力な選択肢になります。富良野市街からも近く、観光の合間に立ち寄りやすいのも利点です。

富良野メロンは「高いから本場でも贈答用しか買えない」と思われがちですが、産地にはこうした庶民的な直売店がきちんと根づいています。作り手が自分の畑で採れた玉を、その日の相場に合わせて気取らず売る。この距離の近さこそ、産地で食べる最大のごほうびだと私は思います。値段を気にせず何度でも通えるのも、地元価格ならではの魅力です。家族連れやグループで訪ね、一人半玉ずつ気軽に頼めば、高級メロンをおなかいっぱい味わうという、都会ではなかなかできない贅沢が叶います。

寺坂農園など富良野市内の直売所で買って食べる

お店で食べるだけでなく、農園の直売所で一玉買って、その場やその日の宿で味わうという楽しみ方もあります。富良野市内には、自分たちで育てたメロンを直接売る産直農家がいくつもあり、寺坂農園もそのひとつとして知られています。畑を眺めながらメロンを選ぶ時間は、産地ならではの体験です。

直売所をおすすめする理由は、選ぶ楽しさと、鮮度の高さにあります。作り手が食べ頃を見極めて並べているため、その日にいちばんおいしい玉を教えてもらえます。気に入れば、自宅への地方発送を頼めるお店も多く、旅のあとにもう一度あの甘さを味わえます。お土産と食べる用を分けて買えるのも、直売所の強みです。夏の北海道の味覚をメロン以外もまとめて自宅で楽しみたいときは、北海道のカニはどこで買えるかを比較した記事も参考になります。

ただし、直売所は収穫状況によって開いている時期や品ぞろえが変わります。訪ねる前に、営業日や在庫を電話や公式サイトで確かめておくと安心です。畑のそばで完熟の一玉を選ぶ体験は、スーパーで箱入りを買うのとはまったく違う満足感があります。作り手の話を聞きながら選べば、富良野メロンの見方が変わるはずです。産直農家の一次情報は富良野の産直農家・寺坂農園の公式サイトが参考になります。

直売所で交わす短い会話も、旅の記憶にしっかり残ります。「今日はどの品種が食べ頃か」を作り手に尋ねれば、赤肉と青肉の違いや、その年の天候による出来のよしあしまで教えてもらえることがあります。箱詰めされた完成品をレジで買うのとは違う、産地でしか味わえない時間がそこにあります。宿に持ち帰ってその晩に切り分ければ、旅先の食卓が一気に華やぎます。自宅への発送を頼んでおけば、旅から戻ったあとにも、もう一度あの甘さで富良野を思い出せます。

食べれる場所へのアクセスと最寄り駅

富良野メロンを食べれるお店は、車で回るのがいちばん自由ですが、公共交通機関でも十分にたどり着けます。たとえば中富良野のとみたメロンハウスは、夏季に運行するJR富良野線の臨時駅、ラベンダー畑駅から歩いておよそ10分という近さです。花畑の駅から歩いてすぐメロンにたどり着けるのは、富良野らしい近さといえます。

この近さは、富良野観光の大きな魅力です。中富良野駅からなら徒歩でおよそ20分、旭川空港からは車でおよそ50分、新千歳空港からでも車でおよそ3時間で届きます。ラベンダーの丘を歩いた足で、そのままメロンを食べに向かえる距離感は、観光地としてよくまとまっています。花とメロンを1日でひとつなぎに楽しめるのです。

移動の全体像をつかみたい方は、中富良野町の観光とアクセスのまとめ富良野市の観光と移動の総合ガイドもあわせてご覧ください。花畑めぐりとメロンを同じ日に組み込むなら、駅とお店の位置関係を先に押さえておくと、限られた滞在時間を無駄なく使えます。レンタカーがあれば、複数の直売所を1日でめぐることもできます。

なお、夏の観光シーズンの富良野は、道路も駐車場もかなり混み合います。人気の直売所は昼前後に来客が集中しやすいため、朝のうちに訪ねると、待たずに入れることが多いです。花畑もメロンも朝が狙い目、と覚えておくと、限られた滞在時間を気持ちよく回せます。とくにお盆前後は宿も交通も混雑のピークになるので、当日の行き当たりばったりよりも、行きたいお店とおおよその時間を先に決めておくほうが、一日をなめらかに使えます。

ラベンダー畑駅から徒歩約10分でメロンのテーマパークに着く――花畑と名産地がこれだけ近いのは富良野ならではです。旭川空港から約50分という近さも、日帰りや半日観光の計画を立てやすくしています。

いつ行けば食べれる?富良野メロンの旬と営業期間

富良野メロンを食べれる時期は、おおよそ7月の頭から9月の頭までです。この期間なら、どこかの直売所やカフェで切りたてのメロンに出会えます。夏の富良野を訪ねるなら、ほぼメロンの季節と重なると考えてよいでしょう。花の見頃と食べ頃がほぼ重なるのも、旅行者にはうれしいところです。

なかでも味がもっとも安定するのは、出荷のピークを迎える7月中旬から8月中旬にかけてです。特に8月中旬は、甘みと品質のバランスがよく、食べ頃の玉が多く出回るとされています。旬のど真ん中を狙うなら、この時期に合わせて予定を組むのがおすすめです。夏休みの時期とも重なり、家族連れでも訪ねやすい季節です。

お店ごとに営業期間は少しずつ違い、とみたメロンハウスのように春から秋にかけて長く開ける施設もあれば、収穫の時期だけ開く農園もあります。天候や収穫状況で前後することもあるため、遠方から訪ねる場合は、事前に各店の営業日を確認しておくと安心です。エリア全体の見どころはふらの観光協会の公式サイトにまとまっているので、旅程づくりの出発点として役立ちます。訪問日が決まったら、狙う店の最新情報を必ず確かめておきましょう。

逆に、6月の早い時期や9月の下旬は、出回る玉数が少なく、選べる品種も限られます。どうしても確実に食べたいなら、旬のピークに日程を合わせるのが安全です。ラベンダーの花が7月中旬に見頃を迎えることを思えば、花と実の両方を一度に狙うなら、7月中旬から下旬がちょうど欲張れる時期になります。紫の丘を歩いたその足で、切りたてのメロンにかぶりつく。富良野の夏をもっとも贅沢に味わえるのは、この短い盛りの数週間だと私は感じています。

富良野メロン食べ放題ができるところと賢い選び方

「せっかくなら心ゆくまで食べたい」という方のために、富良野メロンの食べ放題ができるお店を紹介します。料金や制限時間、予約の要不要はお店によってかなり違うので、比べたうえで自分に合う一軒を選びましょう。あわせて、なぜここまで甘いのかの種明かしも見ていきます。

富良野メロン食べ放題3店の比較表

ふらのガーデンカフェの1時間食べ放題

ゆっくり味わいたい方に向くのが、上富良野町のフラワーランドかみふらの内にあるふらのガーデンカフェの食べ放題です。制限時間はおよそ1時間と長めで、料金の目安は大人2,500円、小学生1,980円ほどとされています。花畑を見渡す施設の中で、時間を気にせずメロンを味わえるのが魅力です。

ここをおすすめする理由は、その制限時間の長さにあります。20分制のお店が多いなかで、1時間あれば慌てずに何切れも味わえ、景色を眺めながらの休憩も兼ねられます。フラワーランドは花畑を見渡せる観光施設なので、園内を散策した流れでメロンにたどり着ける動線の良さもあります。観光とデザートをひとまとめにできる場所です。

実施はおおむね7月上旬から9月下旬までの季節限定で、時間はおよそ10時から16時が目安です。年によって期間や料金は変わるため、訪ねる前に公式情報を確かめてください。「短時間で急いで食べるのは落ち着かない」という方には、この1時間という余裕が心地よく感じられるはずです。上富良野の見どころは上富良野町の観光とアクセスのまとめもあわせてどうぞ。

食べ放題というと、時間に追われて急いでかき込む印象があるかもしれません。けれど1時間あれば、お茶を飲みながらひと息つく余裕まで生まれます。同行者とゆっくり話しながら、何度でも皿を取りに行く。そんな穏やかな食べ放題を楽しみたい方に、この施設はよく合います。花畑を見渡す席に座れば、次の一皿を待つわずかな時間さえ心地よく感じられます。急がずに、景色ごと味わうメロン。それが、ここの食べ放題のいちばんの贅沢だと私は思います。

中田農園なら20分1,700円で食べ放題

「短時間で手頃に楽しみたい」という方に合うのが、中田農園の食べ放題です。制限時間はおよそ20分、料金の目安は1,700円ほどと、比較的リーズナブルに設定されています。短い時間でぎゅっと満足したい人向けの、コストパフォーマンスに優れた選択肢です。

この形がおすすめなのは、費用を抑えつつ、産地のメロンをおなかいっぱい食べられるからです。20分という時間は短く感じるかもしれませんが、メロンは1玉でもかなりの食べごたえがあるため、実際には十分に満足できる長さです。単品のカットをいくつも頼むより、結果として割安になることも少なくありません。何玉も食べたい大食いの方には、特に向いています。

注意したいのは、中田農園の食べ放題は基本的に予約制で、1週間ほど前までの申し込みが必要とされている点です。当日ふらりと立ち寄っても入れないことがあるため、日程が決まったら早めに連絡しておきましょう。計画的に動ける旅なら、この予約のひと手間を惜しまないことが、満足度の高い食べ放題への近道になります。人気の時期は早めの予約が安心です。

予約制と聞くと少し面倒に思えますが、裏を返せば、席と食べる分の玉があらかじめ確保されているということです。当日並んだのに入れなかった、という失敗が起きにくいのは、遠方から訪ねる旅行者にとってはむしろ大きな安心材料になります。日程が固まっているなら、早めの一本の電話や予約が、確実な満足へとつながります。人気の農園は旬の週末から先に埋まっていくので、行きたい日が決まった時点で、まず予約状況を確かめておくことをおすすめします。

ツアー形式で楽しむ北星ファームの食べ放題

ただ食べるだけでなく、体験ごと楽しみたい方には、ツアー形式の食べ放題という選択肢もあります。北星ファームでは、観光スポットめぐりとメロンの食べ放題を組み合わせたプランが用意され、料金の目安は6,600円ほど、メロンを食べる時間はおよそ20分とされています。移動と食を一度に楽しめる形です。

料金だけを見ると割高に思えますが、これは食べ放題単体ではなく、送迎や観光を含んだ体験全体の値段だからです。車を運転しない旅行者や、効率よく富良野を回りたい方にとっては、移動と食べ放題がひとつになっている手軽さに価値があります。運転の負担を人にまかせて、富良野を味わい尽くしたい人に向いています。

実施時期は年によって変わり、収穫の最盛期に限られることが多いため、内容と料金は必ず最新の案内で確認してください。「メロンも観光もまとめて楽しみたい」「運転を気にせず飲み食いしたい」という方には、こうしたツアー型が思いのほか合うことがあります。目的に応じて、単品・食べ放題・ツアーを使い分けるのが賢い選び方です。

運転を人にまかせられるツアー型は、ワインをはじめとする富良野のほかの味覚も、あわせて楽しみたい大人の旅によく向いています。移動の段取りを自分で考えずに済むぶん、気持ちに余裕を持って一日を過ごせます。効率と手軽さにお金を払う、という割り切りができる方にとっては、決して高いだけの買い物ではありません。とくに、はじめての富良野で土地勘がない場合や、短い滞在で見どころを取りこぼしたくない場合には、こうしたツアー型が心強い選択肢になります。

食べ放題と単品カット、どちらがお得か

食べ放題と単品のカット、どちらを選ぶべきかは、「何玉ぶん食べるか」で決まります。結論をいえば、1玉を超えて食べる自信があるなら食べ放題、一切れか二切れで満足するなら単品のカットが向いています。自分の食べる量を思い浮かべて選ぶのが失敗しないコツです。

理由は単純で、食べ放題は玉数を増やすほど1切れあたりの単価が下がるからです。20分1,700円ほどの食べ放題で1玉以上食べられれば、半玉500円のカットを何度も頼むより割安になりやすい計算です。逆に、暑い時期にそれほど量を食べられない方や、いろいろなスイーツも味わいたい方は、単品やスイーツを組み合わせた方が満足度は高くなります。

「食べ放題は元を取らないと損」と気負う必要はありません。大切なのは、自分の食べたい量と楽しみ方に合わせて選ぶことです。がっつり食べたい日は食べ放題、軽く味見したい日は単品、と使い分ければ、どちらを選んでも後悔しません。同行者の食欲もふまえて、その日いちばん満足できる形を選びましょう。

結局のところ、まずは自分の胃袋とよく相談してから決めるのがいちばんです。とはいえ、頭で分かっていても現地では迷うものなので、目的別のおすすめを早見表としてまとめておきます。旅の人数や食欲、予算に合わせて、当日の一軒を決める手がかりにしてください。

重視したいこと 向いている選び方 予算の目安
とにかく安く試したい ふくだめろんの半玉カット 500円ほど〜
たくさん食べたい 中田農園などの食べ放題 1,700円ほど〜
スイーツも食べ比べたい とみたメロンハウス メニューにより変動
観光もまとめて楽しみたい 北星ファームのツアー型 6,600円ほど〜

なぜ富良野メロンはこんなに甘いのか

ここで、種明かしをひとつ。富良野メロンがこれほど甘くなるのは、富良野盆地の気候と土壌が、メロンづくりにたまたま理想的だったからです。のどかな田園に見える富良野の風景の裏には、甘さを生む確かな仕組みが隠れています。偶然の甘さではなく、土地の条件が生んだ必然の甘さなのです。

富良野メロンが甘くなる理由の図解

いちばん大きいのは、昼と夜の寒暖差です。富良野盆地は内陸性の気候で、夏の日中は30℃近くまで上がる一方、夜は15℃前後まで下がります。日中に光合成でためた糖を、涼しい夜のあいだにあまり消費せずにため込めるため、果肉に甘みが濃く残ります。さらに、水はけのよい火山灰質の土壌が根の育ちを引き締め、山に囲まれた盆地の長い日照が糖づくりを後押しします。

そしてもう一つ見逃せないのが、糖度13度以上、規格では14度以上という甘さの基準を設け、選果場で一玉ずつ検査して出荷しているという点です。のどかな花のまちの裏側で、糖度を測って規格をそろえるという、いわば都市的な品質管理が働いています。自然の恵みと人の手の管理が重なって、あの安定した甘さがつくられているのです。だから富良野メロンは、産地で食べても外れが少ないのです。

つまり富良野メロンの甘さは、恵まれた自然の条件と、それを数字で測って管理する人の手の、両方が重なって生まれています。「のどかな田舎の恵み」というイメージだけでは、この安定した品質は説明しきれません。自然任せに見えて、実は選果と糖度検査でそろえられた甘さ。産地で食べても外れがほとんどないという事実の裏には、こうした手間のかかる仕組みが隠れています。花のまちの静かな種明かしとして覚えておくと、目の前の一切れの見え方が少し変わってきます。

富良野メロンの甘さは、昼夜の寒暖差・水はけのよい火山灰の土壌・盆地の長い日照という自然の条件に、糖度を測って規格をそろえる人の管理が重なって生まれます。産地で食べても当たり外れが少ないのは、この二重の仕組みのおかげです。

まとめ|富良野メロンを食べれるところの選び方

ここまで、富良野メロンを食べれるところを、直売所・カフェから食べ放題まで見てきました。切りたてを気軽に味わうなら中富良野のとみたメロンハウスやポプラファーム、とにかく安く試すなら富良野市のふくだめろん、心ゆくまで食べたいなら食べ放題、というように、目的で選ぶのが失敗しないコツです。まずは自分がどう楽しみたいかを決めるところから始めましょう。

お店選びに迷ったら、「量」「値段」「体験」のどれを重視するかで考えると整理できます。たくさん食べたいなら食べ放題、財布にやさしくいきたいなら半玉カット、観光もまとめたいならツアー型が向いています。旬は7月から9月、味の安定する8月中旬前後を狙い、ラベンダー畑駅から徒歩10分ほどという近さを生かして、花畑めぐりと一緒に組み込むのがおすすめです。

百貨店では宝石のように扱われる富良野メロンを、産地では驚くほど身近な値段で頬張れる――この落差こそ、富良野を訪ねる楽しみのひとつです。富良野メロンを食べれるところを上手に選んで、盆地の寒暖差が育てた本場の甘さを、ぜひ現地で確かめてみてください。旅の計画の一日を、まるごとメロンにあてる価値は十分にあります。

どのお店を選んでも、産地で味わう富良野メロンには、都会のスーパーでは決して手に入らない鮮度と物語があります。贈答品の相場を知っているほど、その値段の落差に驚かされ、甘さの理由を知れば深く納得し、花畑のすぐ隣で頬張れば忘れられない一日になります。この一連の体験そのものが、わざわざ富良野メロンを食べれるところまで足を運ぶ、本当の価値だと私は思います。

量なら食べ放題、安さなら半玉カット、体験ならツアー型――富良野メロンを食べれるところは、目的で選ぶと失敗しません。旬は7月から9月、味が安定する8月中旬前後を狙い、花畑めぐりと同じ日に組み込むのがおすすめです。

富良野メロンを食べれるところに関するよくある質問

最後に、富良野メロンを食べれるところについて検索されやすい疑問を、簡潔にまとめておきます。

富良野メロンの旬や食べ頃はいつですか

富良野メロンの旬は、おおよそ7月の頭から9月の頭までです。なかでも出荷のピークを迎える7月中旬から8月中旬は、味と品質が安定しやすい時期とされています。特に8月中旬は食べ頃の玉が多く出回るため、旬のど真ん中を狙いたいならこの時期がおすすめです。夏に富良野を訪ねれば、ほぼメロンの季節と重なると考えてよいでしょう。

富良野メロンの糖度はどれくらい?赤肉と青肉の違いは何ですか

富良野メロンは、最低でも糖度13度以上、規格としては14度以上を目安に選果されるとされ、しっかりした甘さが特徴です。富良野メロンは特定の品種名ではなく、赤肉のルピアレッドやティアラ、青肉のキングメルティなど複数の品種の総称です。一般に赤肉は濃厚でジューシー、青肉はすっきりした上品な甘さと言われます。食べ比べて好みを見つけるのも楽しみ方のひとつです。

富良野駅から歩いて食べれるところはありますか

直売所やカフェの多くは中富良野町や上富良野町、富良野市の郊外にあるため、富良野駅から徒歩だけでたどり着くのはやや難しいのが実情です。公共交通機関で向かうなら、夏季臨時のラベンダー畑駅から徒歩約10分のとみたメロンハウスが便利です。効率よく複数の店を回るなら、レンタカーやツアー、路線バスの利用を検討するのがおすすめです。

メロンの食べ放題は予約が必要ですか

お店によって異なります。中田農園のように1週間ほど前までの予約が必要な農園がある一方、フラワーランドかみふらの内のふらのガーデンカフェのように当日でも利用しやすいお店もあります。人気の時期は混み合うため、確実に食べたいなら事前予約や早めの来店が安心です。料金や期間も年によって変わるので、訪問前に各店の公式情報を確認してください。