北海道の旅といえば大自然、函館といえば夜景と朝市。その印象は半分は正しいと私も思います。函館駅からベイエリアにかけて歩いてみても、若い人が集まるようなアミューズメント施設は、ほとんど視界に入ってきません。

ところが函館市内には、プリクラが置かれたゲームセンターがいくつものエリアに分かれて残っています。集まっているのは駅前ではなく、観光客がまず足を向けない内陸側です。この差は偶然ではなく、函館という街がたどってきた歩みそのものを映しています。

この記事では、函館のどこでプリクラが撮れるのかを住所つきで並べたうえで、なぜ駅前ではなく郊外に寄っているのかという街の事情まで踏み込みます。旅行者にも、地元で遊び場を探している人にも使える形にまとめました。

  • 函館市内でプリクラが置かれているゲームセンターの場所とエリアの性格
  • 函館駅の周辺にアミューズメント施設がほとんど無い理由
  • 出かける前に設置機種と営業時間を外さないための確かめ方
  • 函館駅から各エリアへ移動するときの現実的な所要時間の目安

函館のプリクラは街のどこに集まるのか

函館市内のゲームセンターを住所で並べ直すと、はっきりした偏りが出てきます。観光の中心である函館駅からベイエリアにかけてではなく、五稜郭より内側と、そこからさらに北へ延びる幹線道路沿いに寄っているのです。ここではエリアごとに、どんな場所なのかを見ていきます。

函館市内のゲームセンター分布を四つのエリアで示した図
店舗名 所在地 エリアの性格
ビッグバン函館店 函館市梁川町9-3 五稜郭に近い市街地の商業ビル内
GiGO MEGAドン・キホーテ函館 函館市美原1丁目7-1 郊外の大型商業施設の中
GiGO函館昭和 函館市昭和3丁目24-18 国道沿いのロードサイド店に併設
ラウンドワンスタジアム函館店 函館市西桔梗町848番地11 産業道路沿いの独立型大型店
モーリーファンタジー湯川店 函館市湯川町3丁目14-5 総合スーパーの中の家族向け区画
ファミリーランド市民生協湯の川店 函館市湯川町1丁目34-15 生協店舗に併設された小型区画

函館駅前にプリクラが少ない理由

函館駅から歩いて行ける範囲でプリクラを探すと、手がかりが驚くほど見つかりません。上の表に並べた住所を見ても、函館駅のある若松町や、その隣の大門地区に入るものが一つもないのです。観光の入口である駅前こそ、この街でいちばんゲームセンターの空白地帯になっています。

理由は業態の側にあります。ゲームセンターという商売は、筐体を並べる床面積と、来店客が長く滞在できる環境を必要とします。プリクラ機は一台あたりの専有面積が大きく、撮影する人が並ぶための通路も要ります。駅前の一等地は坪単価が高く、短時間で客が入れ替わる飲食や土産物のほうが床あたりの効率で勝ちます。

加えて、函館駅前の人の流れは観光客が主役です。滞在時間が限られた旅行者は、夜景や朝市や坂道といった「函館でしかできないこと」に時間を割きます。全国どこでも撮れるプリクラは、その優先順位の下に来ます。駅前にプリクラ機を置いても、回転しにくい構図になるわけです。

大門地区はかつて函館随一の繁華街でしたが、商業の重心が移ったあとは、飲食と宿泊が中心の街並みに変わりました。この移り変わりについては、函館の夜の店の分布から街の変化を追った函館で地元の人が行く居酒屋を扱った記事でも触れています。遊び場の分布と飲み屋の分布は、同じ地殻変動の別の断面です。

大門という地名は今も残っていますが、そこに期待できるのは夜の飲食であって、昼間に遊べる屋内施設ではありません。駅前で時間が空いたときに検索しても候補が出てこないのは、この構成の違いによるものです。

つまり「函館駅前にプリクラが無い」のは函館が田舎だからではなく、函館の商業が駅前から離れた場所で完成しているからです。この見方に切り替えると、地図の読み方が変わります。函館駅を出発点にして探すのではなく、内陸側の商業地を目的地として先に決める。順番を入れ替えるだけで、候補は一気に見つかるようになります。

五稜郭の梁川町に集まる遊び場

函館駅前から内陸へ向かうと、五稜郭の周辺に二つ目の街の核があります。行政機関、百貨店、専門店、飲食店が集まり、市電も通っている一帯です。梁川町はその五稜郭エリアの一角にあたります。

この梁川町9-3に、ビッグバン函館店があります。複数のゲームセンター情報サイトが函館市内の店舗として掲載しており、プリクラの取り扱いについても記載が見られる店舗です。市街地の商業ビルに入っているため、車がなくてもたどり着きやすいのが特徴になります。

距離の感覚をつかむために、一つだけ数字を置いておきます。五稜郭エリアの玄関口である市電の五稜郭公園前電停から、五稜郭公園そのものまではおよそ850メートル離れています。電停の名前に「公園前」と付いていても、目の前が公園というわけではありません。五稜郭エリアは、その程度には広がりのある市街地だということです。

この広がりは、遊び場を探すときにそのまま効いてきます。五稜郭に着いたから歩いてすぐ、とはならない場面があります。梁川町を目指すなら、五稜郭という地名でひとくくりにせず、町名まで見て降りる電停を決めるほうが確実です。

観光と生活が重なる場所でもあります。五稜郭公園や五稜郭タワーを見に来た旅行者と、買い物や通院で来ている市民が、同じ通りを歩いています。函館で観光客と地元の人の動線がいちばん混ざるのが、この五稜郭の一帯です。

この混ざり方が、遊び場の残り方にも効いています。観光客だけを相手にする立地では、季節によって客足が大きく振れます。市民の日常の買い物と、観光の人出の両方が乗る場所だからこそ、年間を通して成り立つ業態が置ける。五稜郭にゲームセンターが残っている理由は、この二重の需要にあります。

美原と昭和のロードサイド商業地

五稜郭からさらに北へ進むと、風景が変わります。国道5号と、産業道路と呼ばれる道道沿いに、大きな駐車場を構えた店が連続して現れる区間です。美原と昭和という町名の一帯で、函館の郊外型商業地の中心にあたります。

この区域に、GiGO MEGAドン・キホーテ函館(美原1丁目7-1)とGiGO函館昭和(昭和3丁目24-18)が入っています。前者は大型ディスカウント店の館内、後者はレンタル店舗の一階という位置づけで、どちらも単独のゲームセンターとして建っているわけではありません。買い物のついでに寄れる場所に置かれているのが、この一帯の店の共通点です。

美原と昭和という町名は、函館の歴史の中では新しい部類に入ります。このあたりはもともと亀田という別の自治体の区域で、1973年に函館市へ編入されました。編入の時点では未利用地が多く残っており、そこへ新しい住宅地と商業施設がまとめて計画されていったという経緯があります。

そのため、街の作りが函館駅前や五稜郭とはっきり違います。区画が大きく、道路が広く、建物が道路から後退して建っています。歩いて回る前提でつくられた街ではなく、車で来る前提でつくられた街です。ここを徒歩で移動しようとすると、見た目の地図以上に時間がかかります。

産業道路という呼び名も、この街の性格を表しています。港と内陸の工場や物流拠点を結ぶために引かれた道が、そのまま商業の背骨になった。港町として発展した函館らしい成り立ち方で、観光ガイドにはまず載らない層です。

プリクラを目当てにこの一帯へ行くなら、同じ施設の中で他の用事も済ませてしまうのが現実的な組み立て方になります。函館の郊外は、一つの敷地で複数の目的をまとめるように設計されているからです。飲食店も日用品も同じ駐車場から入れるので、雨や雪の日でも動きやすくなります。

西桔梗町の大型店が持つ台数の厚み

美原からさらに北西へ抜けた西桔梗町に、函館市内でもっとも規模の大きい部類のアミューズメント施設があります。ラウンドワンスタジアム函館店で、住所は函館市西桔梗町848番地11です。店舗の公式ページによれば、産業道路沿いの函館中央自動車学校の隣という位置になります。

この店の厚みは数字で示されています。公式の施設案内では、クレーンゲーム機を300台以上設置した道南最大級のギガクレーンパークスタジアムと紹介されており、あわせてボウリングが38レーン、カラオケが23ルーム、スポッチャも備わっていると記載されています。詳しい構成はラウンドワンスタジアム函館店の公式店舗ページで確認できます。

ここで、このサイトがいつも使っている物差しを当ててみます。函館駅前から西桔梗町までは、公式ページの案内で函館駅前バスロータリー7番乗り場から25系統に乗り、中央自動車学校前で下車しておよそ35分と示されています。夜景で有名な街の駅前から、道南最大級の屋内遊技施設まで、バス一本で35分という距離感です。

この35分という数字は、このサイトが北海道を測るときに使う「近接」の典型例になります。観光地としての顔と、生活のための大型施設が、35分という現実的な距離で並んでいる。大自然のイメージだけで北海道を見ていると、この層は最後まで視界に入ってきません。

施設の構成にも意味があります。ボウリングとカラオケとスポッチャが同居しているということは、来店した客が数時間そこで過ごす前提で設計されているということです。中心部から離れた立地で客を呼ぶには、移動時間に見合うだけの滞在価値をまとめて置く必要があります。プリクラ機がその中に含まれているのは、滞在の目的を一つ増やすための部品としてです。

大型店は台数が多いぶん、機種の入れ替えも起こりやすくなります。撮りたい機種が決まっている場合は、台数の多さだけで選ばず、その機種が今も置かれているかを先に確かめるほうが確実です。

湯川町のイオンと生協という選択肢

函館の東側、湯川町にも二つの候補があります。モーリーファンタジー湯川店(湯川町3丁目14-5・イオン湯川店内)と、ファミリーランド市民生協湯の川店(湯川町1丁目34-15)です。どちらも大型店の中に入る区画型で、家族連れの利用を前提にした作りになっています。

地名について一つ補足しておきます。温泉地として知られるのは「湯の川」ですが、住所の表記は「湯川町」です。読み方は同じでも字が違うため、地図アプリで検索するときに引っかからないことがあります。湯の川温泉に泊まっているなら、探すべき町名は湯川町と覚えておくと迷いません。

湯川町は、函館の中では観光と生活の距離がとくに近い場所です。温泉旅館が並ぶ通りの裏手に、市民が日常的に使う総合スーパーと生協があります。宿から歩いて数分の範囲に、観光向けではない普通の買い物の場が広がっている構図です。

この二つの施設は、規模でいえばラウンドワンやビッグバンには及びません。ただ、湯の川温泉に宿を取っている旅行者にとっては、移動時間をほとんど使わずに立ち寄れるという利点があります。台数の多さより、宿からの近さで選ぶという判断もあるということです。

家族連れの場合は、この区画型のほうが動きやすい場面もあります。小さな子ども向けの遊具が同じフロアにあり、保護者が買い物をしている間の待ち時間にも使えるからです。営業時間も施設全体に合わせて夜が早めに終わる傾向があるため、子どもを連れて動く日程とは相性がよくなります。

湯川町を起点にすると、函館の見え方も少し変わります。温泉と空港と市電の終点が近接していて、そこに市民の生活圏が重なっている。観光地の裏側に普通の暮らしが張りついているという構図は、このサイトが北海道の街を測るときにいつも探している形です。

函館のプリクラが郊外へ動いた背景

ここまで並べたエリアを地図の上でつなぐと、一つの向きが見えてきます。函館駅前から五稜郭へ、五稜郭から美原と昭和へ、さらに西桔梗町へ。函館の遊び場は、時代が下るにつれて海から離れ、内陸へ内陸へと移動してきました。

きっかけの一つが、1973年の亀田市の編入です。函館市は隣接していた亀田市を編入し、市域が内陸側へ大きく広がりました。編入された区域には開発余地が残っており、そこが西部地区に代わる新しい商業地として整備されていきます。美原や昭和の広い区画は、その計画の産物です。

もう一つがモータリゼーションです。自家用車が普及すると、駐車場を確保しやすい郊外の幹線道路沿いが有利になります。函館でも商業の集積は中心部から郊外へ移り、国道5号や産業道路沿いに大型店が並ぶ形になりました。ゲームセンターやプリクラ機も、その流れの中で郊外の施設に組み込まれていきました。

そして人口です。函館市が公表している住民基本台帳人口では、2026年8月末現在の人口が230,297人、世帯数が137,304世帯で、65歳以上の割合は37.8パーセントとなっています。数字の出所は函館市公式サイトの人口統計ページです。1980年の34万人台をピークに減少が続いており、2020年の国勢調査では25万人台になっていました。

年齢の内訳も見ておきます。同じ統計では、0歳から14歳までの年少人口が18,727人で全体の8.1パーセント、15歳から64歳までの生産年齢人口が124,520人で54.1パーセントとなっています。プリクラの主な利用層である十代の絶対数が、街の規模に対してかなり小さいという状況です。

若年層が細っていく街で、プリクラのような若者向けの機械が生き残る場所は限られます。それでも函館に複数の設置店が残っているのは、郊外の大型店が「家族全員の用事を一か所で済ませる装置」として機能しているからです。買い物と食事と遊びが同じ敷地にあるから、若者向けの機械も置いておける。この構図が、函館のプリクラを郊外に集めています。

驚きの部分だけを受け取ると「函館は意外と都会」で終わってしまいます。実際に起きているのは、街の重心が海側から内陸へ移り、そこに車前提の商業地ができたという移動です。分布の理由まで見ると、地図はもっと読みやすくなります。

函館でプリクラを撮りに行く前の準備

場所が分かっても、そのまま行って空振りすることがあります。プリクラ機は入れ替わりが早く、店の営業時間も情報源によって食い違うからです。ここからは、外さないための確かめ方と移動の組み立て方を見ていきます。

出発前に確認する五つの手順を並べたフロー図

設置機種は公式とSNSで確かめる

プリクラ機は、メーカーが数年おきに新機種を出し、店舗側もそれに合わせて入れ替えを行います。同じ店でも半年前の情報が当てにならないことがあるのは、この入れ替えの速さが理由です。まとめサイトの機種一覧は、更新が止まっている場合があります。

確実なのはメーカー側の設置店舗情報です。たとえばセガは、自社のプリントシール機を置いている店舗を検索できるセガのプリクラ公式の設置店舗マップを公開しています。地域から絞り込めるので、函館市内のどの店に何が入っているかを当たるときの起点にできます。

もう一つ有効なのが、店舗自身が発信している情報です。ゲームセンターの多くは、新しい筐体が入ったタイミングで写真つきの告知を出します。店名で検索して直近の投稿を数件見るだけでも、今そこに何があるかの確度はかなり上がります。

逆に、避けたほうがよいのが「函館 プリクラ」だけで出てきた個人ブログの古い記事を鵜呑みにすることです。閉店した店舗がそのまま残っていることもあります。住所と店名が分かったら、最後は必ず一次情報に当たるという順番を崩さないのが安全です。

機種の世代交代は、仕上がりの好みにも直結します。同じメーカーでも、目の大きさや肌の明るさの初期設定は機種ごとに違います。撮りたい雰囲気が決まっているなら、店舗名ではなく機種名で探すほうが目的に届きます。

私は、行き先を決める前に三十分ほどこの確認に使う価値があると見ています。函館の場合、候補地が市内に散らばっているぶん、行ってから移動し直すコストが大きいからです。札幌のように徒歩圏で店をはしごできる街とは、失敗したときの損失の大きさが違います。

営業時間は情報源でずれることがある

函館市内のゲームセンターを扱った複数の情報サイトを見比べると、同じ店の営業時間が違う値で載っている場面が出てきます。これは実際に起きていることで、出発前に気づけるかどうかで当日の動きが変わります。

たとえばビッグバン函館店については、あるサイトが10時から23時までとし、別のサイトは月曜から木曜が10時から23時、金曜が10時から24時、土日祝は9時からという細かい区分で掲載していました。ラウンドワンスタジアム函館店についても、10時から翌0時までと書くサイトと、10時から23時59分までと書くサイトがありました。

どちらかが間違っているというより、掲載時点が違う情報がそのまま並んでいるという状態です。季節や曜日で営業時間を変える店舗もあるため、集計サイトの表は目安として扱うのが妥当なところになります。

実務的な回避策は単純です。行く日の曜日を決めたら、店舗の公式ページか公式アカウントで、その曜日の営業時間を一度見る。これだけで、閉店間際に着いてしまう事故はほとんど防げます。特に注意が要るのは、金曜と土曜の夜に延長するタイプの店です。逆に平日の閉店が早いことがあります。

年末年始や大型連休は別枠で考えます。商業施設に入っている区画型の店は、施設全体の営業時間に合わせて動くため、通常営業とは違う時間になることがあります。函館は夏の観光繁忙期と冬の閑散期で人出の差が大きい街なので、季節によって運用を変える店舗があっても不思議はありません。

営業時間の食い違いは、集計サイトが悪いという話でもありません。店舗数の多い都市圏と違い、地方都市の店舗情報は更新の手が入りにくく、掲載された時点の値がそのまま残りやすいという構造があります。情報の鮮度が落ちやすい地域だと分かっていれば、確認の一手間を惜しまなくなります。

函館駅から各エリアへの移動の目安

函館は市電とバスが市内交通の軸です。観光の定番区間は市電でほぼ足りますが、今回のようにプリクラを目当てに郊外へ出る場合は、路線バスの出番が増えます。

いちばんはっきりした数字が出ているのが西桔梗町です。ラウンドワンスタジアム函館店の公式案内では、函館駅前バスロータリー7番乗り場から25系統に乗り、中央自動車学校前で下車しておよそ35分と示されています。片道35分ということは、往復と滞在を含めれば半日近い枠を取る計算になります。

五稜郭エリアの梁川町は、市電の湯の川線が通っているぶん、駅前からの移動が読みやすい区間です。ただ前に触れたとおり、五稜郭公園前の電停から五稜郭公園までで約850メートルあります。電停を降りてからも歩く前提で時間を見ておくのが無難なところです。

美原や昭和、湯川町へ向かう場合も、基本は路線バスか市電と徒歩の組み合わせになります。函館市内全体の移動の考え方は、函館観光と移動をまとめた記事で夜景や朝市とあわせて扱っているので、旅程を組むときはそちらも合わせて見ておくと組み立てやすくなります。

レンタカーを使う旅程であれば、この問題はほぼ消えます。郊外の施設はいずれも大きな駐車場を備えており、車で来る客を前提に設計されているからです。逆に公共交通だけで動く旅程では、行き先を一つに絞る判断が効いてきます。

函館の観光名所は海側に固まっているのに、遊び場は内陸に散っている。この非対称さが、函館で遊ぶ場所を探すときのいちばんの落とし穴です。地図上の直線距離ではなく、バスの本数と所要時間で考えるほうが実態に合います。市電の沿線から外れた瞬間に、移動の難易度が一段上がると覚えておくと計算が狂いません。

冬の函館で移動時間が伸びる事情

冬の函館では、同じ距離でも移動にかかる時間が変わります。積雪と路面の凍結で車の流れが遅くなり、バスの遅延も起こります。夏の所要時間をそのまま冬に当てはめると、予定が後ろにずれていきます。

歩く速度も落ちます。歩道の除雪状況によっては、車道側を迂回する場面も出てきます。五稜郭公園前の電停から約850メートルという距離は、冬には体感で倍近くに感じられる区間になります。徒歩10分と見ていた区間に20分かかることを前提に組んでおくと安全です。

その一方で、冬は屋内施設の価値が上がる季節でもあります。北海道で屋内型の遊び場が多いのは、この季節要因が長く効いてきたからです。背景については北海道の室内アスレチックを扱った記事で掘り下げています。プリクラのあるアミューズメント施設も、この系譜の上に乗っています。

服装の問題もあります。厚着のまま撮影ブースに入ると、狭さを感じやすくなります。ロッカーや荷物置き場の有無を先に見ておくと、冬の撮影は格段に楽になります。大型店はロッカーを備えていることが多い一方、区画型の小さな店では置き場が限られます。

冬に函館の郊外へ出るなら、帰りのバスの最終時刻を先に調べておくのが基本です。市内中心部と違い、郊外路線は本数が少なく、乗り逃すと代替手段がタクシーだけになります。

料金と人数と所要時間の考え方

プリクラの料金は、機種と店舗によって設定が異なります。全国一律の価格ではないため、この記事で具体的な金額を断定することはしません。店頭の筐体に表示された金額を見て決めるのが唯一確実な方法です。

時間の感覚は共有しておきます。撮影から落書き、印刷までを一通り済ませると、一組あたり数分から十数分かかるのが一般的です。週末の夕方など混み合う時間帯には、順番待ちがそこに上乗せされます。移動に35分かかる西桔梗町のような場所では、この待ち時間を見込んでおかないと後の予定が崩れます。

人数の上限も機種ごとに違います。大人数で入ると、一人あたりの写り込む面積が小さくなり、思っていた仕上がりにならないことがあります。四人を超える場合は、二組に分けて撮るほうが結果的に満足度が高くなる場面が多くなります。

分割印刷の扱いも確認しておくと安心です。撮った画像をその場でスマートフォンへ送る機能は機種によって仕様が異なり、専用アプリや会員登録が必要なこともあります。旅行中に初めて使う場合は、通信環境も含めて余裕を見ておくほうが無難です。

撮影そのものより、前後の時間を読み違えるほうが痛手になります。着いてから機種を選び、ブースが空くのを待ち、印刷を待つ。ここまでを一続きで見積もると、想定より二十分ほど余裕を持たせておくのが実務的な線になります。

函館の場合、そもそも候補地が離れているぶん、一日にはしごする組み方は現実的ではありません。行き先を一か所に絞り、その周辺で他の用事も済ませる。この組み立てが、移動時間の長い街では効いてきます。郊外の大型店なら、食事も買い物も同じ敷地で片づきます。

函館のプリクラ探しで押さえる要点

ここまでを一本の線にまとめます。函館のプリクラは、駅前ではなく内陸に集まっています。五稜郭に近い梁川町、郊外商業地の美原と昭和、産業道路沿いの西桔梗町、そして温泉街の裏手にあたる湯川町。この四方向を押さえれば、函館市内の候補はほぼ拾えます。

そのうえで、出発前に二つを確かめます。一つは設置機種で、メーカーの設置店舗情報と店舗の直近の発信を見る。もう一つは営業時間で、集計サイトの値ではなく公式の値を、行く曜日について見る。この二つを外さなければ、空振りはほとんど起きません。

移動については、函館駅前から西桔梗町まで路線バスでおよそ35分という公式の案内が、距離感の基準になります。市電で動ける五稜郭エリアと、バスが前提になる郊外とでは、確保すべき時間が変わります。

そして背景の理解です。函館のプリクラが郊外にあるのは、この街の商業が1973年の亀田市編入以降、内陸の車社会向けに作り直されてきたからです。夜景と朝市の函館と、産業道路沿いの函館。二つは別の街ではなく、同じ街の違う層です。

観光のイメージだけで函館を見ていると、後者の層には最後まで気づきません。プリクラという小さな入口から街の作りをのぞくと、北海道の都市の顔が思っていたより厚いことが見えてきます。

よくある質問

函館でプリクラを探す人からよく出てくる疑問を、四つにまとめました。どれも当日の動き方に直結する内容です。迷ったらここだけ読んでも判断できるように整理してあります。

函館駅の駅ナカでプリクラは撮れますか

函館駅の構内や駅ビルにプリクラ機が置かれているという情報は、市内のゲームセンターを扱う各種の一覧には見当たりません。掲載されている店舗の住所は、いずれも函館駅から離れた内陸側に位置しています。

駅で待ち時間が生まれたときにプリクラを撮る、という使い方は函館では成立しにくい構図です。駅周辺は土産物と飲食が中心の構成になっており、アミューズメントの床が確保されていません。

どうしても駅の近くで済ませたい場合は、市電で五稜郭方面へ移動する前提で時間を見るのが現実的な組み立てになります。片道の移動が必ず発生する、と割り切っておくほうが予定を立てやすくなります。

観光の合間に立ち寄るならどこですか

観光の動線を大きく崩さずに寄れるのは、五稜郭エリアの梁川町にある店舗です。五稜郭公園や五稜郭タワーを見たあと、市電の沿線に戻る流れの中に組み込みやすい位置にあります。

湯の川温泉に宿を取っている場合は、湯川町の二施設が近い選択肢になります。宿から歩ける範囲にあるため、夕食前後の空き時間に使えるのが利点です。

台数の多さを重視するなら西桔梗町になりますが、函館駅前から路線バスでおよそ35分かかります。観光の合間という条件では、距離より動線の自然さで選ぶほうが失敗しません。

車がなくても行けますか

行けます。五稜郭エリアは市電の湯の川線が通っており、湯川町も同じ路線の沿線です。この二方面は、車がなくても公共交通だけで到達できます。

西桔梗町については、公式案内で函館駅前バスロータリー7番乗り場から25系統のバスが出ていると示されています。所要はおよそ35分で、中央自動車学校前が最寄りの停留所になります。

注意したいのは帰りの便です。郊外路線は本数が限られるため、滞在を始める前に最終便の時刻を確認しておくと安心です。冬季は遅延も起こるため、一本前の便を目標にしておくと余裕が生まれます。

修学旅行の自由行動でも使えますか

自由行動の時間が半日以上あるなら選択肢に入ります。ただし、函館の候補地は市内に散っているため、移動時間の見積もりを誤ると集合時刻に間に合わなくなります。

時間が三時間程度に限られる場合は、五稜郭エリアに絞るのが安全です。市電で移動でき、観光名所と同じ一帯にあるため、寄り道の追加コストが小さく済みます。

学校の決まりで立ち寄れる施設が指定されていることもあります。事前に確認しておくと、当日に判断を迫られずに済みます。移動と撮影と待ち時間を足して、余裕を一時間残すのが現実的な組み方です。